斜里町ウトロ出身の高木唯さんにインタビューしました。実は、高木さんは元日本代表のフリーダイビング選手です。
新卒で地元の企業に就職後、フリーダイビングの世界へ飛び込むため沖縄へ移住されました。現在は斜里町へUターンをされ、一般社団法人知床しゃりにてお仕事をしています。
そんな高木さんにUターンを通して見えた斜里町での暮らしについてお話を伺いました。
斜里町に戻られたきっかけはなんだったのでしょうか?
高木さん:夢だったフリーダイビングを本格的に学ぶため一度沖縄へ移住をしフリーダイビングスクールに通っていました。その後、首都圏での勤務を経て斜里へ帰ってこようとしていたとき、なんとなく知っていた知床トコさんを調べました。どこが知床トコさんを作ったのだろうと好奇心で調べていくと「一般社団法人知床しゃり」に辿り着きました。その際に求人情報を見つけ、当時の事務局長が地域おこし協力隊制度を教えてくれたので応募をし内定をいただき斜里町へ戻ってきました。
斜里町に戻られて今何が一番楽しいですか?
高木さん:強いて言えば斜里に帰ってきてから狩猟免許を取得したり、機織り会に入ったり、 友達のおばあちゃんちから出てきた「編み機」をもらったりと、これまで触れてこなかったことやものに対して、新しく学ぶことが楽しいです!
休日はどのように過ごされてますか?
高木さん:基本的に平日できないことを休日に詰め込むのでバタバタしてます笑。
何も予定がないときは、友達の漁師さんの船に乗せてもらい海に潜ったり、森へ行き散歩をしたりしてますね。また、最近畑を始めたので野菜や花の成長に感動してます!
よく遊びに行く場所はありますか?
高木さん:現在ウトロに住んでいるのですが、基本的には友達の家へ遊びに行くことが多いですね。
あと、遠出もしますが小樽へ日帰り旅行に行くなどちょっと攻めた遊び方をしています。
最近は、太平洋側の地域に行けるよう旅行を組んだりもしてます。
他の地域と比べて斜里の気になる点はありますか?
高木さん:斜里で暮らしているときは、お店が全体的に少ないと思ってました。ただ、本州や沖縄での生活を経て常に何かがありすぎる環境から、必要なものは最低限揃う環境へ戻り足ることを知ることができました。今はあるもので満足できてるので気になることはほとんどなくなりましたね。
斜里町の暮らしの大変な所を教えてください
高木さん:斜里町は、道東に位置し雪が少ないとはいえ北海道なので除雪が大変です。
医療面に関しては、専門医が斜里には少なく美容医療等もあまりありません。ペットの動物病院も少ないです。
私はウトロに住んでるので急病の際には病院等の受診が大変であったり、お子さんがいらっしゃる方の場合は、習い事や発表会があると斜里まで片道40kmをかけて行かなければならないのでその点は大変ですね。
また、地方あるあるかもしれませんが、ネット上で取得できるお店の情報が常にアップデートされていないのでその点も不便を感じたりします。
斜里での暮らしや遊びに来るのにぴったりな人はどういう人でしょうか?
高木さん:基本的には、自ら考えて動ける人が向いてると思います。特に本州から来られる方は、北海道での生活が初めてだと思うので、自分で生活する上で何が必要で何が足りないのかを考えられる人は斜里や北海道での暮らしに向いてると思いますね。
また、斜里町は都会と比べてやはり不便なところがあるのですが、都会のものさしで斜里町を見るのではなく、ありのままの斜里町を好きになってくれる方にきていただきたいです。
ぜひ、一度ご自身の目で斜里町や知床の大自然をみにきてください。