知床 北海道

News

関係人GO! | 北海道大学×知床・斜里町体験レポート<5>藤野美玖さん

北海道大学 理学部生物科学科 3年
藤野 美玖

こんにちは。北海道大学理学部に在籍している藤野美玖です!普段は顕微鏡をのぞき、その中の「なぜ?」を解明するべく日々勉強しています。

今回、私は北大と斜里町が連携した7泊8日のプログラムに参加しました。プログラム期間中は、斜里町の関係人GO!ラボに参加者である北大生5人で滞在させていただき、共同生活を送りました。皆様のご厚意やご協力に助けられ、地元の方に近い目線で暮らし、役場の方と行動を共にしながらたくさんの学びを得ました。

この体験記では、私がこの期間で感じたこと、そして関係人GO!ラボで暮らした感想を等身大の目線でお伝えします。

まずは、このプログラムに参加しようと思った背景をお伝えします。

私は在学中にYOSAKOIソーランサークルに所属していて、主な対外的な活動は地方のお祭りに参加することでした。この活動を三年間行った中で最も印象的であり楽しかったことは、関わった役場の方や祭りの実行委員の方の、その祭り、町や子供達への想いを聞くことでした。そしてその想いを受けて、自分たちが祭り内(時には祭りの外)で最大限できることを探し、実行することが面白く、とても学びの多い三年間でした。この三年間では人の想いが持つ力を肌で感じました。想いを持つ人たちが集まる場所、そして想いを取り組みに落とし込み、小さなところから実現を積み立てることでやがて大きな仕組みとなっていく場所としての「まち」にとても興味を持ちました。

そんな私にとっては、「自然遺産 知床のある町」が行う特徴的な取り組みの中に飛び込み、新たな学びを得ることが楽しみで今回のプログラムに参加しました。

次に、プログラムの期間で私が感じたことをお伝えします。
私が参加した産業コースのプログラムとしては、
1日目 水産林務課業務体験で河川の工事現場、鮭の孵化場見学、水産加工業者見学
2日目 ウトロ地区知床国立公園にて森づくり体験、原生林探索
3日目 一社知床しゃり見学、COBAKO見学
    午後は斜里町立図書館にて図書館みらいトーク
    夜は発表草案作り
4日目 商工観光課の方と知床五湖ツアーに参加、会議同行
    夜は発表準備
5日目 最終発表、打ち上げ
という月曜〜金曜の5日間でした。

1日目には環境と暮らしの両立、自然の規模の大きさ、自然をもとに暮らしを作っていうことの大変さ、そして変化していく自然に対して、町や人が持つ伝統や誇りが相反する時もあるということを学びました。そして、立場が違えば正しさは異なるということも学び、役場の方の仕事は、その違いを受け止めた上でどうやってまとめていくのか、同じ方向を向いていくのかを取りまとめる仕事なのかなあと漠然と感じたことを覚えています。

リアルな役場のお仕事や現場を見せていただきながらリアルな声を伝えてくださり、こんなに深くまで飛び込ませてくれるのかと斜里町の懐の広さに感動しました。

2日目では環境と観光の両立について学びました。特に、自然を守り続けていくことを同じ目標とし、環境と観光を両立することについて深く考えました。私は恥ずかしながら北海道開拓の歴史をあまり知らなかったので、そもそも知床に開拓の歴史があったことが驚きでした。過去、現在、未来の知床を知っていくうちに、そこに流れている時間のスケール、場所のスケールに圧倒されました。そして森づくり体験に参加し、1時間ほどかけて鹿から樹皮を守るネットを取り付けました。(他の学生の体験談に詳細が載っているので、ぜひご覧ください)そこで私たちは汗だくになりながら雪を掘り、ネットを外し、取り替え、また雪を被せるという一連の作業を行いました。自然の保護という、大きなテーマであり、やるべきことが限りなくたくさんあることに対して、一人の人間ができることというのがすごく小さいように感じました。しかし同時に、このように地道に一歩一歩進み、それを繋いでいくことでしか自然を守っていくことはできないのだとも思いました。

3日目ではまちづくり会社である一社知床しゃりを見学し、斜里町のこと、役場のこと、会社のこと、COBAKOのことまでたくさんのことをインプットさせていただきました。1日目、2日目、そして3日目の午前の様々な角度の知識や感じたことが点としてたくさん集まってきて、それらが線になってきたような感覚になりました。そして午後には地元の中学生、小学生と話す機会をいただき、私は中学生二人と向き合ってたくさんのことを話しました。その二人がどんな風に成長していくのか、どんな大人になるのかがとっても楽しみです。

4日目ではウトロへ向かい、知床五湖ツアーに一人の観光客の視点で参加しました。知床五湖は驚くほど綺麗で、流氷も鹿も天気にも恵まれ、今しか見られない知床五湖をたくさん感じてきました。夏は遊歩道があり、今回歩いた道とは違った場所、違う景色が楽しめると聞き、春も夏も秋も絶対にまた訪れようと決めました。その後は役場の会議に同行させていただき、またリアルな一面を見せていただきました。

5日目ではこの1週間で私たちが感じ、考えたことを等身大にお伝えしたい。また、役場の方や関わってくださった方に何か少しでも返したいという想いで発表を行いました。そして夜には関わった役場の方とお話しする機会をいただき、町のことや私たち自身のことなど、たくさんのことを話させていただき、とても記憶に残る時間になりました。かけていただいた言葉やお話しした内容はとても印象深く、お忙しい中時間を作ってくださったことが本当にありがたかったです。

最後に、関係人GO!ラボで暮らした感想をお伝えします。

関係人GO!ラボでは、冷蔵庫やキッチン、洗面所やリビング、テレビまで暮らしに必要なものが全て揃っていました。また、暖房も完備されていて朝も夜もとても暖かく、とても快適に過ごすことができました。キッチンには炊飯器や大きなお鍋、ガスコンロなどが揃っていたため、私たちは近くのスーパーで買い出しをして自炊をしようと話しました。

「ビックマートみたに」は魚の種類が多くて面白いよと教えていただき、地元のスーパー「みたに」に行きました。普段住んでいる札幌のスーパーとは比べ物にならない魚の種類に圧倒され、見ているだけとても楽しかったことを覚えています。そこでシャケと鱈を買い、鍋を囲んだことはとても印象に残っています。

また、近くの「グリーン温泉」が地元感あふれる温泉で、お湯も特徴的で面白いよと教えていただき、みんなで何度も通ったことも印象に残っています。地元の方と脱衣所でお話ししたり、「おやすみなさい」と言い合ったことにより斜里町での体験がより一層心温まるものになりました。

そして、関係人GO!ラボにて共同生活を行うことで、その日あったことや疑問に感じたことをメンバー間で共有でき、点と点が繋がるような感覚がありました。自分ではわからなかったことや「難しい」と一言で終わらせるのではなく、言葉にしてみることで少しわかることが増えたり、また逆にもっとわからなくなることもありました。

共同生活を送りながらプログラムに参加することで、一人ではトライできないこと(スーパーに行って自炊をする、銭湯に行って地元の方と話してみるなど)もみんなでならできるような気がします。暮らす人により近い視点に立つことができました。 このプログラムで関わってくださった斜里町の皆様、そして企画に携わった北海道大学の皆様、今回はとても貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。このプログラムに参加できたこと、そして斜里町とのご縁を持つことができたことを本当に嬉しく思っています。また遊びに行きます!!お世話になりました。

↑おまけです。私は人参が大好きなのですが、このアイスクリームをメンバーが買ってきてくれて大ファンになりました。とっても美味しかったのでぜひ食べてみて欲しいです。札幌でも大阪でもぜひ売ってください!!!!

Updated / 2026.03.16