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関係人GO! | 北海道大学×知床・斜里町体験レポート<3>浅見香琳さん

北海道大学 総合教育部1年
浅見 香琳

北海道大学総合文系1年の浅見香琳です。私は勉強したい学問の分野が絞り切れていなかったため、2年進級時に学部を決定する「総合入試」という枠で北大に入学しました。

今回のプログラムでは、興味のある学問の中でも特に強く関心のあった「環境×観光」というテーマがど真ん中に据えられており、直感的に「これは自分にとってドストライクな企画だ」と感じ、応募を決めました。

プログラムでは「総務コース」を選択し、斜里町役場の方々の業務に密着させていただきました。そこで最も驚いたのは、職員の皆さんの圧倒的な「マルチタスク能力」と、組織の垣根を越えた「連帯感」です。

世田谷という都会で育った私にとって、役所はどこか事務的で距離のある場所というイメージでした。しかし、斜里町役場では、異なる課の人同士が互いの名前と顔、そして仕事の内容まで深く理解し合っており、非常に仲が良いのが印象的でした。その繋がりは役場内にとどまらず、訪問した知床財団の方々とも密接に連携しており、町全体が一つのチームのように動いているリアルを肌で感じることができました。

私の周りやSNSでは、就職や労働に対して「無機質なもの」「単なる対価を得る手段」と捉える冷めた視線も少なくありません。しかし、斜里で出会った方々は、組織の一員として目標を持ち、町のために貢献することに確かな意義を見出していました。まずはやってみることで、そこに後から意義が生まれてくるのかもしれないという前向きな発見を、ここですることができました。

〈印象に残っているもの〉
滞在中は、見るものすべてが新鮮で、都会の常識を次々と塗り替えられる毎日でした。

・流氷の近さ ウトロへ向かう車窓から、見渡す限りの流氷がずっと並走している光景には驚きました。これほどまでに希少な自然現象が「日常の景色」として存在している凄みを感じました。

・野生動物との距離 雪の上には、いたるところに野生動物の足跡がありました。人間と自然が境界線ギリギリのところで共生していることを感じさせられます。2、3日目に訪問させていただいた知床自然センター内でも、そのことを考えさせられるものを見つけました↓

●「関係人GO!ラボ」での生活
拠点となった「関係人GO!ラボ」は単なる宿泊場所ではなく、まさにシェアハウスのような温かさがある場所でした。

タオルや洗濯機、調理器具といった生活設備は充実しており、量や大きさに不自由はありませんでした。調味料こそ持参が必要ですが、自炊環境が整っているのも魅力です。大きな鍋やカセットコンロ、卓上コンロまで完備されているため、メンバー全員で食卓を囲むことができました。

ある夜はカレーを作り、またある夜は鍋を囲む。実家のような安心感がある空間で、その日の体験を語り合う時間は、プログラムの内容を咀嚼する大切なひとときとなりました。このラボがあったからこそ、私たちは「外から来た客」ではなく、一時的な「斜里の住民」として深く町に馴染むことができたのだと感じています。

↑お昼ご飯におにぎりを作って持って行ったりもしました

5日間のプログラムを終え、私は完全に斜里町のファンになり、自覚を持って「関係人口」の一員になったと感じています。斜里町で過ごした時間は、これまで私が過ごしてきたどの環境とも異なる「別世界」であり、知れば知るほど探求心が湧いてくる不思議な魅力に満ちていました。このような経験ができたことを、心から嬉しく思います。このプログラムに携わってくださった方全員に感謝申し上げます。ありがとうございました!

Updated / 2026.03.06