北海道大学 理学部物理学科2年
印出 美波
今回、北海道大学×斜里町6泊7日現地密着プログラムに参加させていただきました北海道大学2年の印出美波です。大学では自然科学の基礎学問である物理学を勉強しています。色々な地域に行くことが趣味で、現在は北海道道の駅スタンプラリー2025という北海道の123駅の道の駅をめぐるスタンプラリーをしています。
無事に2月の期末試験を終え、2026年2月8日から始まった現地密着プログラムに参加しました。このプログラムは、知床・斜里町における「観光と環境が調和した持続可能なまちづくり」の“リアル”を知るというテーマで行われていました。参加した学生5人のうち、2人は総務(A)コース、3人は産業(B)コースにわかれ、私はBコースで参加しました。
私がこのプログラムに参加した動機について、一つ目はノリです。先着5名の募集だったため、メールを見て即座に申し込みをしました。斜里町には、一度道の駅スタンプラリーのために訪れたことがあり、また行って現地のことをもっと知りたいと思った私にとって、とてもいい機会でした。二つ目は、いろいろな場所に訪れて、そこにいる現地の人たちと関わりたいからです。ただ観光するだけではなく、現地の人を深く知りたかったためです。人は生まれつきよりも環境によって形成される部分が大きいため、地域によって価値観が異なり、人の振る舞いも変わって見えると考えています。そのため色々な人と関わり、新たな発見を得ることができると考えました。

一日目:移動
移動です。私はJRを使いました。札幌駅を11:00に出発して、知床斜里駅に着くのは大体18:00前くらいでした。長いです。移動で一日終わっちゃいました。今回は予約がいっぱいでしたが、本来は札幌から斜里町までは夜行バスが出ているので、それを利用すれば楽に移動できるかと思います。
二日目
二日目の午前中は、オリエンテーションでした。斜里町の説明やプログラムに関わってくださる方々と交流がありました。これから始まるプログラムに胸を膨らませていました。
二日目の午後は、早速業務伴走体験です。Bコースだったので、役場水産林務業務体験をしました。内容としては、河川の工場現場の見学、サケマス人工孵化場の見学、フグの調理師免許取得の交渉の現場に立会いをさせていただきました。水産関連の見学やお話は初めてだったので、自分にとってとても新鮮でした。役場の方と漁師さんや加工会社の方とのリアルな空気感を感じることができ、役場の仕事を深く知ることができました。
三日目
三日目は、森づくり体験に参加しました。ウトロ地区の世界自然遺産である国立公園内の森林で作業しました。森林の中の新雪を歩くので、スノーシューを履いて作業をしました。作業内容としては、木の幹に“樹皮保護ネット”を巻くというものでした。一見簡単に思えるかもしれませんが、過酷な作業が待っていました。見えている幹の部分に巻くことは難しくありませんが、雪に埋まっている部分も巻かなければなりません。雪が解けると埋まっていた部分が露呈するためです。木の周りの雪を1mくらいは掘らなければなりません。
夏に作業すると地面が生い茂っていて歩きにくいのと、荷物をそりに乗せて運ぶことができないため、冬に作業する方が良いそうです。午前中にこの樹皮保護ネットを巻く作業をしたあと、知床自然センターで上映しているTHE LIMITとういう映画をみました。午後は森の開拓の歴史を学んで、森の中に入って散策をしました。たくさん森に関する知識を教えていただき、知床以外でも役に立つ知識を得ることができました。

四日目
四日目の午前中は、一社知床しゃりの方にお世話になりました。道の駅しゃり内にあるCOBAKOの見学やお話を聞きました。道の駅しゃりの中に、COBAKOというショップがあります。そこで、知床トコさんのグッズ化の詳細を知りました。何度も言いますが私は道の駅スタンプラリーをしているので、地方にいるキャラクターの絶妙なダサさを知っています。絶妙なダサさというのは味があって私は好きです。
しかし、斜里町では、知床トコさんというキャラクターがそこら中にあふれており、これは他の地方にはない特長だと思いました。知床トコさんというキャラクターは地方にいるにはあまりに現代風だからです。グッズも地域に還元されるように作られていたり、かわいいものが多かったりで地域にとってとても良い取り組みだと感じました。
午後は、斜里町立図書館で図書館みらいキャンパスというイベントに参加させていただきました。図書館で地域の小中学生と交流をしました。当日は祝日だったので子供たちが来てくれたのが嬉しかったです。小中学生とは何に興味を持っているか、夢ややりたいことなどを話しました。子どもたちに何かいい影響があったらいいなと思い参加していましたが、話しているうちに自分が小学生から学びを得ていました。
五日目
五日目は、役場の商工観光課業務体験でした。6:45にラボを出発しました。それから知床五湖エコツアーに観光客視点で参加させていただきました。三日目の森づくり体験で国立公園のことを勉強していたので、観光客として参加するとは別の視点で体験することができたと思います。ツアーでは知床五湖を回るのですが、五湖は雪に覆われていて、五湖を見ることもメインですが、国立公園の森の中を探索することができたので、観光客がツアーに参加してこのような体験ができるのはとても素晴らしいと思いました。
また、午後は、担当していただいた方の会議に出席させていただきました。私なりに意見を発言しましたが、すべて綺麗に返されてしまい、役場の仕事は難しく、現状の最善策が行われているのだと感じました。そして、六日目に向けて町長、副町長含めた役場の方たちに対する発表の準備をしました。

また、今回関係人GO!ラボを宿泊に使用させていただきました。ラボには、冷蔵庫やコンロ、炊飯器、レンジ、トースターなどがあり、充実した設備でした。宿泊中は、他の学生みんなで鍋を囲んだりカレーを作ったり、自炊をして過ごしました。リビングや寝室に分かれていて広く、きれいでとても利用しやすかったです。また、近くにはグリーン温泉というモール温泉があったため、宿泊中はそこに通っていました。体力を使った後に行く温泉は最高の癒しでした。
このプログラムを経て、自然と触れ合うことや町の方々と交流させていただくことで、普段では体験できないようなことができたと思います。関わっていただいたみなさん、本当にありがとうございました。
Updated / 2026.03.06